どんな資格?
日本下水道事業団のHPによると、
下⽔道(処理施設、ポンプ施設)の維持管理を⾏うために必要とされる技術を証明する資格であり、取得すると、
・下水道法第 22 条の資格取得について必要とされる実務経験年数を短縮する特例が認められている。
・学歴等に応じた所定の実務経験年数を有することで、「下水道処理施設管理技士」になることができる。
・下水道管路管理技士試験(総合技士・主任技士)の受験資格を得ることがでる。
というメリットがあるようです。
きっかけ
会社の先輩が持っていたので、知りました。
化学系の出身で、メッキ会社に出向してた際に取ったそうな。
そんは話を聞いた後に、ちょうどYouTubeで、この資格の紹介動画も発見し、興味を持ちました。
どうやら、過去問を繰り返して、1か月の勉強で取れそうなので挑戦してみることにしました。
試験について
試験機関:地方共同法人 日本下水道事業団
試験日:11月第2日曜日
申込期間:6月中旬~7月下旬頃
受験料:9,200円 + システム利用料528円(税込)= 9,728円
合格率:35%前後
合格基準:正答率が7割程度(合格点が毎年変動)
合格発表:12月中旬
受験資格:特になし
受験地:札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇
問題形式:多肢選択式/3時間15分(※最後まで残らないと、問題冊子を持ち帰れません!)
試験項目:① 下水処理、② 工場排水、③ 運転管理、④ 安全管理、⑤ 法規
申込方法:書面申請 or 電子申請
サイトのアドレス:https://www.jswa.go.jp/
勉強期間:1~2ヶ月程度
勉強経費:テキスト…4,000円程度、問題集…4,000円程度
1~3種と、管理技術の4種類
とりあえず無知識で、本屋さんへ出向きました。
高校の時からお世話になっている、結構大きな本屋さんですが、2種と3種のテキストと問題集がありました。
2種の方が3種より上なのかな?と思い、最初は2種を受けようかと思いました。
そして本の値段にびっくり。
テキストも問題集も4,000円弱もします。
んー、まずは、中古本を探しますかね…。
そして、中古本を探している最中に、どうやら2種は3種の上位ではないということがわかりました。
試験の範囲が違うようです。
また、管理技術なるものもあるみたいで、下水道は全部で4種類あるみたいです。
検定区分 | 検定の対象 |
第 1 種技術検定 | 下⽔道の計画設計を⾏うために必要とされる技術 |
第 2種技術検定 | 下⽔道の実施設計及び⼯事の監督管理を⾏うために必要とされる技術 |
第 3 種技術検定 | 下⽔道(処理施設、ポンプ施設)の維持管理を⾏うために必要とされる技術 |
管路施設 | 管路施設の維持管理を適切に行うために必要とされる技術 |
ざっくりいうと
1種:下水道の計画設計
2種:下水道の実施計画、工事監督
3種:下水道処理施設の維持管理
管路:管路施設の維持管理
といったところでしょうか?
受験者数を見ると、
1種:100人弱
2種:1,000人弱
3種:5,000人弱
管路:1,500前後
3種が人気の様です。
過去の合格率も3種が高いようです。
ということで、まずは人気の3種を受けることにしました。
勉強道具
まずはテキストです。
候補に挙がったのは、この2つです。
読み比べましたが、内容はほぼ同じなので、お好みでいいかと思います。
問題集は、この2つです。
誠文堂新光社のは、テキストと問題集が一体化してますね…。
本屋さんに行ったときには、まだ一体化したのが置いてなかったんですよ。
なので(?)、テキストは誠文堂新光社 、問題集はオーム社のを購入しました。
理由は、ヤフオクで定価より安く購入できたからです。
なので、テキストは数年前版でした。
が、問題集は、違う試験を受けることにしたので、と出品した人がいたため、最新版が手に入りました。
ラッキー♪
久しぶりの分野なので、講義動画がないかを調べていたところ、こんなのを発見!
誠文堂新光社のテキストの著者の講義の様です。
おぉ、たまたまこのテキストを購入したし、連動性があっていいのでは⁉
と思い、これも申し込みました。
勉強方法・勉強期間
まずは、上記に記載した動画を見ました。
んー、なんだかわかったようなわからに様な…。
テキストは、会社の昼休みに読みました。
消防設備士乙7類の受験前から勉強をやりだしたので、家では乙7、会社では下水道技術検定といった感じです。
そして、問題集を8周、テキストの模試を6周。
それぞれ2~3週したところで、できなかったものをワードでまとめ、いつものごとく試験直前の確認冊子を作成しました。
ちょっと紹介
計画放流水質 | 濃度 |
生物化学的酸素要求量(単位:1Lにつき5日間にmg) | 15㎎/L以下 |
窒素含有量(単位:1Lにつきmg) | 20㎎/L以下 |
りん含有量(単位:1Lについきmg) | 3㎎/L以下 |
水質項目 | 公共下水道からの放流水質基準 |
水素イオン | 5.8以上8.6以下 |
大腸菌群数 | 3,000個/㎠以下 |
浮遊物質量 | 40mg/L以下 |
BOD、窒素、りん | 計画放流水質 |
水質汚濁防止用に規定される用語 | |
公共用水域 | 河川、湖沼、港湾、沿岸海域その他公共のように供される水域及びこれに接続する公共溝きょ、灌漑用水路その他公共のように供される水路 |
汚水等 | 特定施設から排出されれる汚水または廃液 |
排出水 | 特定施設を設置する工場又は事業場から公共用水域に排出される水 汚染状態には、熱によるものも含まれている |
生活排水 | 炊事、洗濯、入浴等人の生活に伴い公共用水域に排出される水(排出水を除く) |
排水処理方法 | 物質 |
酸化法 | シアン |
フェノール類 | |
二価鉄 | |
還元法 | 六価クロム |
七価マンガン |
酸化性物質 | 還元性物質 |
次亜塩素酸ナトリウム | チオ硫酸ナトリウム |
過酸化水素 | ヒドロキノン |
硫酸 | 硫化水素…よう素消費量は高くなる |
亜硝酸ナトリウム |
ポンプ | 特徴 |
軸流ポンプ | 締切運転不可。 効率の用い範囲は狭い。 斜流ポンプより小型→全揚程が5m以下の時は経済的に有利 |
斜流ポンプ | 締切運転可能 揚程の変かに対して吐出量の変動が少ない 吐出量の変化に対して軸動力の変動も少ない →雨水排水等の水位の変動が大きい場合に適している。 |
渦巻斜流ポンプ | 斜流ポンプと異なり、案内羽根がなく、 渦巻きポンプに比べて異物による閉塞が少ない |
渦巻きポンプ(ボリュートポンプ) | 効率の良い範囲は広い。 計画と出量より少量域で運転する場合、動力は少なくて済む 水中軸受けがなく、外部軸受けなので、保守が容易 |
沈殿池 | 役割 |
最初沈殿池 | 一次処理を行うこと及び生物処理のために予備的処理を行う |
最終沈殿池 | ・生物処理によって発生する汚泥と処理水を分離し、清澄な処理水を得る ・最終沈殿池の引き抜き汚泥は、余剰汚泥の除き反応タンクに 返送汚泥として循環して使用する ・微生物フロックを主体とする比重の小さいSSを沈殿分離する |
場所 | 頻度 | 点検 |
水中部分 | 年1回 | 池を殻にして点検をすることが望ましい |
減速機の潤滑油 | 年1回 | 適宜、不足分を補充する |
チューンフライト式 汚泥掻き寄せ機 | 週1回 | 水上及び水中部の軸受け部は、給油方式の場合 |
回転式汚泥掻き寄せ機 | 走行中のノッキング(しゃくり現象)は、走行車輪の 取り付け方向などの機構上に起因する場合がある |
項目 | 諸元 | 単位 |
HRT(滞留時間) | 24~36 | [H] |
OD法のMLSS(活性汚泥浮遊物質) | 3,000~4,000 | [mg/L] |
BOD-SS負荷(BOD汚泥負荷) | 0.03~0.05 | [kgBOD/kgSS・日] |
汚泥返送比 | 100~200 | [%] |
必要酸素量 | 1.4~2.2 | [kgO2/ kgBOD] |
現象 | 原因 |
正常な活性汚泥の流出 | ・最終沈殿池の構造上の欠陥 ・最終沈殿池の水面負荷の過大 ・MLSS(活性汚泥浮遊物質)の過大 |
解体状となった活性汚泥の微細フロックの流出 | ・エアレーションの過剰 ・有害物質の流入 ・BOD-SS(BOD汚泥負荷)負荷の過小 ・消火によるpHの低下 ・流入下水の組成の急激な変化 ・微小アメーバの異常繁殖 |
気泡を付着した活性汚泥の浮上と流出 | ・反応タンク流入下水中の油分による安定化気泡の付着 ・反応タンクでの過剰妖怪空気の再気化に伴う微細気泡の付着 ・最終沈殿池で発生した腐敗ガスの付着 ・脱窒で生じた窒素ガスの付着 ・ノカルディア属放線菌及びその類縁菌による安定化気泡の付着 |
バルキング汚泥の流出 | ・粘性バルキング ・糸状バルキング |
反応タンクへの異常現象 | 原因 |
活性汚泥の変色(橙色化) | 水酸化第二鉄の流入 |
有機物除去機能の低下 | 反応タンクの不適切な管理 |
活性汚泥の膨化 | 発泡(※界面活性剤に由来することはない) |
活性汚泥の解体 | 有害物質の流入 |
反応タンク内で活性汚泥混合液中の溶存酸素(MLDO)に影響する原因
上昇の原因 | 低下の原因 |
水温低下による消化の停止は、 MLDOの急激な上昇を招く | 水温上初期の消化の進行 |
長期にわたる降雨、融雪水の大量流入 等による流入下水の農奴低下で、 反応タンクの負荷が低下し、 MLDO が上昇する | 工場排水等による界面活性剤を多く 含む下水の流入は、 MLDOの急激な低下を招く |
MLDOの低下すると、反応タンクでの 酸素消費量が減少し、MLDOは上昇 | BOD(生物化学的酸素要求量)が 高い下水の流入 |
MLSS濃度の減少は、反応タンクでの酸素量が減少し、MLDOは上昇 | よう素消費量の高い下水の流入 |
第一鉄イオンの高い下水の流入 |
送風機の種類 | 始動時 | 停止時 |
容積形回転式ブロア (ルーツ・ロータリー方式) | 吐出しおよび吸い込みの各弁を全開にする | ・スイッチを切り、送風機が停止したのち 冷却水の弁を閉じる。 ・一般に、回転数制御による風量調節が 行われているが、回転数を下げると 効率は著しく低下する。 |
多段ターボブロア | 吸い込み及び吐出しの風量調節弁を全閉にし、送風機の停止を確認する | ・風量調節弁を全閉にしてから停止する。 ・給油装置は送風機が完全に停止したことを確認したのち停止する |
単段増速ブロア | 吸込ベーンを最小開度(サージング回避開度)に、放風弁を全開にする | ・豊富弁を全開にし、吸込ベーンを最小開度 にしてから止める。 ・給油装置は送風機が完全停止してから 5分間は稼働させる。 ・吸い込み側の風量調節弁で調整を行う。 |
塩素の注入率
下水の種類 | 中入率[mg/L] | 備考 |
流入下水 | 7~12 | |
最初沈殿池流入水 | 7~10 | 雨天時簡易処理水位 |
二次処理水 | 2~4 |
下水処理場の消毒に用いられる紫外線ランプ
ランプの種類 | 低圧紫外線ランプ | 中圧紫外線ランプ |
ランプ保証寿命 | 1.5年 | 1年 |
ランプ表面温度 | 低い | 高い |
石英スリーブの汚れ | 少ない | 多い |
エネルギー効率 | 高い | 低い |
出力 | 100W程度 | 2~3kW |
用途 | 小流量向け | 大流量向け |
ランプ当たりの消毒力 | 弱い | 強い |
波長の分布 | シャープ | ブロード |
消再利用施設の処理方法と処理水質項目
処理対象水質項目 | 処理方法 | |||||||
急速砂ろ過法 | 活性炭吸着法 | 凝集沈殿法 | オゾン酸化法 | 生物膜ろ過法 | 限外楚歌法 | 逆浸透膜法 | ||
濁度 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | |
色度 | ● | 〇 | 〇 | |||||
臭気 | × | 〇 | 〇 | |||||
発泡原因物質 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||
アンモニア製窒素 | 〇 | 〇 | ||||||
〇 | 〇 |
下水中の窒素の形態
全窒素 (T-N) | 有機性窒素(Org-N) | ケルダール窒素 (Kj-N) | |
無機性窒素 (Unorg-N) | アンモニア性窒素(NH4-N) | ||
亜硝性窒素(NO2-N) | |||
硝性窒素(NO3-N) |
脱水機 | 構造概要 |
圧入式スクリュープレス脱水機 | ・凝集汚泥を連続回転する円筒状のスクリーンと 円錐スクリュー軸との間に投入し、圧搾脱水する。 ・スクリュー回転数の増加に伴い、処理量は上昇するが、 機内に滞まる汚泥の滞留時間が短いため、 十分な脱水が行われないことで、汚泥の含水率は上昇する。 |
回転加圧脱水機 | ・凝集した汚泥を連続回転する円盤フィルタ2枚とスペーサ の間に投入して、圧搾脱水する。 ・フィルタ回転数を小さくすると、ろ室内での汚泥の 滞留時間が長くなり、脱水は進行する。 |
ベルトプレス脱水機 | ・凝集汚泥を連続移動状態となったろ布上で重力ろ過後、 2本のロール間に挟み込み圧搾脱水する ・脱水汚泥の剥離性が悪いと、分離液中の蒸発残留物や 浮遊物質の濃度は高くなる。 ・脱水汚泥含水率や、ろ過速度が適切でない場合は、濃縮や 調質などを点検し改善を図るとともに、汚泥性状に 合わせた脱水機の操作条件調整を図る。 ・脱水含水率…標準型:79~83%、高効率型:76~80%程度 |
多重板型スクリュープレス脱水機 | ・背圧板のの隙間を狭くすると脱水汚泥含水率は低下する。 ・スクリュー回転数が低いと、脱水汚泥含水率は低下し、 固形物処理量は少なくなる。 |
遠心脱水機 | ・越流せき高さが高いほど分離水は機外に出にくくなるので、 分離水が満ちだす固形物量は減少し、固形物拐取率は高く なり、脱水汚泥含水率も高くなる。 ・機内の汚泥を全部排出してから停止させる。 ・重力加速度の1,500~3,000倍の遠心力 |
脱水性に関係する供給汚泥性状 | 特徴 |
蒸発残留物(TS)(%) | 一般的に高い方が脱水性が良い |
浮遊物質(SS)(%) | 一般的に高い方が脱水性が良い |
強熱減量(VTS)(%) | 有機物量であり、低い方が脱水性が良い |
CST(秒) | 時間が長い方が脱水性が良い |
重力濃縮タンクの運転管理
運転因子 | 要点 |
固形物負荷 | ・高いと固形物回収率が低下する ・高い原因は、最初沈殿池への返流固形物が多い事がある ・固形物負荷は60~90kg・DS/(㎡・日)程度が目安 |
水面積負荷 | ・大きすぎると分利益のSS(浮遊物質)が増える |
投入汚泥固形物濃度 | ・高いと見掛け年生抵抗が高くなり、濃縮性はよくない。 |
汚泥の固形物滞留時間 | ・必要以上に長いと汚泥が腐敗し、浮上する |
汚泥界面の位置 | ・高いと固形物回収率が低下し、低すぎると濃縮汚泥の引き抜き 時に水道ができ濃縮汚泥固形物濃度が低下する |
汚泥貯留タンクの一般的な日常点検
日常点検 | 定期点検 |
・攪拌機の異常な音や振動の確認 | ・機器各部の腐食、破損、取り付けボルトのゆるみ具合等の点検 |
・潤滑油量、電動機の電流値の確認 | ・潤滑油の定期的な交換 |
・液位計の指示値の確認 | ・貯留タンクを空にして、タンク内の腐食の 点検や機器の腐食、摩耗の状況等の確認 |
・脱臭ダクトの点検 | ・液位計の清掃、実測水位との比較校正 |
設備の管理方式
機能性維持管理 | 予防保全(PM) 寿命を予測し異常や故障に至る前に対策を実施する管理方法 | 計画保全(TBM) 調査等の保全手間が少なく、故障も少ないが、オーバーメンテナンスになりやすい=費用かかる |
状態監視保全(CBM) 設備診断技術を用いた各種測定データとその解析によって設備の劣化状態を把握し、劣化を示す値が予め定められた劣化基準に達したら修繕及び改築を行う保全方法 設備の劣化状況や動作状況の確認を行い、ライフサイクルコストの最小化の観点から、適切な改築時期を把握し、適切な対策を行う管理方法 | ||
事後保全(BM) 異常のや兆候(機能低下等)や故障の発生後に対策を行う管理方法 |
悪臭対策 | 脱臭法 |
生物学的脱臭法 | ・エアレーション酸化法(活性汚泥脱臭法) ・土壌脱臭法 ・充填塔式生物脱臭法 |
物理化学的法方法 | ・活性炭吸着法 |
下水道にかかる水質試験
施設管理のための水質試験 | 調査研究のための試験 |
日常点検 | (1)事業場排水の水質試験 |
(2)週試験(中試験) | (2)ポンプ場と管路の水質試験 |
(3)精密試験 | (3)流入水の水質試験 |
(4)通常試験 | (4)放流水の水質試験 |
(5)活性汚泥試験 | |
(6)一般汚泥試験 | |
(7)調査研究のための試験 |
試験 | 概要 |
法定試験 | 放流水の水質検査 測定結果の保存期間は、下水道法:5年、水質汚濁防止法:3年 |
日常試験 | 主に水処理施設や汚泥処理施設の日常管理のための試験 |
通日試験 | 処理場への日平均負荷や水質の径時変動を把握するための試験 |
週試験(中試験) | 流入下水や処理水の総合的な水質を把握するための試験 |
精密試験 | 日常試験と週試験(中試験)項目に重金属類、農薬類、 揮発性有機化合物等を追加して行われる。 |
水質管理の為 の試験 | 下水に排出される事業場排水等、下水道施設に悪影響を 及ぼす恐れのある下水の流入を監視するための試験 |
事業場排水 の水質試験 | 下水道に排除される事業場排水等、下水道施設に悪影響を及ぼす恐れのある下水の流入を監視する試験 |
調査研究の ための試験 | 水処理施設、汚泥処理施設等の処理性能の向上や、維持管理操作性の向上等を目的とした試験…法律に義務付けられていない |
水質監視の ための試験 | 下水道に排除される事業場排水等、下水道姿勢つに悪影響を及ぼす恐れのある下水の流入を監視する試験 |
今回は、下水道の用語が多かったので、この冊子の巻末には、用語集も作成しましたね。
こっちもちょっと紹介しますね。
記号 | 用語 | 英語 |
AOR | 必要酸素量 | ・Actual oxygen requirement |
ARST | 好気的固形物滞留時間 | ・Aerobic Solids Retention Time ・無酸素条件下のSRT ・活性汚泥による下水処理 方法の中には、窒素やリンの処理を行ったり、汚 泥の沈降性を改善したりするため、 反応タンクを 2以上に分割し、空気を送って好気的な処理を行う部分と、空気を送らずに酸素のない状態で処理 を行う部分とに分けるものがある ・ASRTは、この様な方法において好気的処理部分の 固形物滞留時間を表すもの ・ASRT=ta/24×SRT ta:1日のうちの好機時間[h]) |
BOD | 生物化学的酸素要求量 | ・Biochemical Oxygen Demand ・河川等の水の汚れ具合を示す指標 ・培養期間中の酸素消費量が多すぎると正常な測定値を 得ることが難しくなるため、試料の希釈度の選定が重要 ・測定温度は、20℃で5日程度後 |
BOD-SS負荷 | BOD汚泥負荷 | ・F/Mともいう ・反応タンクの単位汚泥量が1日当たり処理するBODの量 |
COD | 化学的酸素要求量 | ・Chemical Oxygen Demand ・湖沼や海域等の水の汚れ具合を示す指標 ・測定が比較的短時間(分析方法が容易)でできる →処理場の日常試験や ・工場の排水の試験に広く用いられている。 ただし、用いる酸化剤が2種類(過マンガン酸カリウム・ 二クロム酸カリウム)あるので、目的に応じて使い分ける 必要がある。 ・亜硝酸性窒素等の還元物質が存在すると高くなることがある |
DO | 溶存酸素(DO/MLDO) | ・Dissolved oxygen ・水中に溶解している分子状の酸素(濃度はmg/Lで表される) ・酸素の溶ける量はごくわずかであるが、溶存酸素は水域の 自浄作用にとって不可欠である。 |
HRT | 水理学的滞留時間 | ・hydraulic retention time ・下水が各種タンクに滞留する平均的な時間:24~36時間 |
HRT | 重力式汚泥濃縮タンクの滞留時間 | ・一般的には、12時間程度 ・短いと所定の濃度が得られず、長いと汚泥が腐敗し浮上する ・重力式汚泥濃縮タンクの滞留時間(HRT) =タンクの容量(㎥)×24(時/日)/投入汚泥量(㎥/日) |
IDOD | 瞬時の酸素要求量 | ・Immediate Oxygen Demand 亜硫酸イオン等還元性無機物による科学的な酸素消費は、瞬時の酸素要求量(IDOD)として、BODと区別する |
MLDO | ・Mixed Liquor Dissolved Oxygen ・エアレーションタンク混合液中の溶存酸素 | |
MLSS | 活性汚泥浮遊物質 | ・Mixed liquor suspended solids ・エアレーションタンク混合液中の活性汚泥量。 ・1,500~2,000mg/L…適切に保つことが重要 OD法のMLSS濃度は 3,000~4,000mg/L ・処理場ごとに流入水量や汚泥の沈降性等から経験的に選定 ・測定法には各種あるが、短時間井測定結果が判明するものの 1つとしてORP計が一般に用いられる ・活性汚泥沈殿率(SV)との関係は、汚泥の性状変化に影響 されないため、SVをもってMLSS濃度を推測できる |
MLVSS | 活性汚泥有機性浮遊物質 | ・Mixed liquor volatile suspended solids ・MLSSのうちの強熱減量(有機分) |
N-BOD | ・消化作用を抑制しない状態で測定した時に出現する ・窒素化合物の酸化作用に起因するBOD ・防ぐためには、消化を完全に進行させる、消化を抑制する | |
OD法 | ・OD法のSTR:24~36時間 ・浅い水深:1~5m ・固形物滞留時間(STR)が長くなることにより、 消化反応が進行する ・水理学的滞留時間(HRT)が長く、推進が浅いため、 広い処理場用地が必要 ・無窒素時間や無酸素ゾーンの設定によって消化反応による pHの低下を防止する ・低負荷 ・流入汚泥水量が計画値より少ない場合、かくはん・ エアレーション装置の雲梯法王を調整し、過剰な酸素供給を 防ぐ ・汚泥返送比は、通常、標準活性汚泥補より高く設定される ・標準活性汚泥法と比較して、MLSS濃度を高くして運転 | |
高度OD法 | P120 | ・好気的固形物滞留時間(ASRT)は、当該地域の年間最低水温を用いて設定し、一定に保つ必要がある ・好機無酸素時間比…1:1 ・汚泥発生率は、流入するSSに対して75%程度であり、引き 抜き汚泥量は消化反応が起こる範囲で設定する必要がある |
org-N | 有機性窒素 | ・Organic nitrogen ・有機性を表す場合、「org-」と表示する場合が多い |
SRT | 汚泥滞留時間 | ・Sludge retention time ・活性汚泥が余剰汚泥として引き抜かれるまでの平均滞留時間 |
SS | 浮遊物質 | ・Suspended solids ・孔径1μmのろ紙にかかる固形分 ・水を濁している不溶性の物質で、この値が高いほど、 水が濁っていることを示す |
SV | 活性汚泥沈殿率 | ・Sludge Volume ・30分間静置後に活性汚泥が占める容積率 |
SVI | 汚泥容量指標 P127 | ・Sludge volume index ・単位重量の活性汚泥が占める容積 SVI=(SV(%)/MLSS(mg/L))×10000 ・活性汚泥の沈降。圧縮性を示す指標 ・反応タンク内混合駅を30分間静置した時に、 1gの活性汚泥浮遊物質が占める容積をmLで表したもの ・分流式の標準活性汚泥法では、濃度150[mL/g]前後 (100~200以下) ↕ ・SVIが通常の値よりも著しく上昇する(500[mL/g])ことを 一般に膨化(バルキング)という |
T-N | 総窒素 | ・Total nitrogen ・水中に含まれる無機性窒素及び有機性窒素の総量のこと |
T-P | 総りん | ・Total phosphorus ・水中に含まれる無機及び有機りん化合物中のりんの総量 |
バルキング | 膨化とも呼ばれる | ・活性汚泥の凝集性、沈降性(SVI)が悪化し、 固液分離ができづらくなってしまうする現象。 |
硝化速度 | ・単位時間当たりの硝化速度をアンモニア性窒素の減少速度o硝酸性窒素や亜硝酸性窒素の増加速度で表したもの。 | |
CBM | 状態監視保全 | ・施設・設備の劣化状態を五感及び診断技術を用いた各測定 データによって把握し、劣化を示す値が予め定めた劣化基準 に達したら修繕及び改築を行う保全方法。 |
TS | 蒸発残留物 | ・試料水を蒸発皿に採り水浴上で蒸発乾燥し、 さらに105~110℃で乾燥したときに残留する物質をいう。 ・試料中の強熱残留物と強熱減量の和、あるいは浮遊物と 溶解物質の和を示す。 |
クリンカ | ・セメント原料をキルンで焼成した際にできる塊状の焼成物 ・大きさは10~50mm程度が多い ・ポルトランドセメントは、ポルトランドセメント用クリンカ に石こうを加えたものを粉砕し、製造される | |
ORP | 酸化-還元電位 | ・溶液の酸化性、あるいは還元性を示す指標であり、 pH測定とよく似た方法で測定される |
トリクロロエチレン | ・自然界には存在しない、 ・人や動物の体に蓄積しない ・揮発性、 ・不燃性、 ・水より重い | |
ばいじん | ・脱水汚泥の不完全燃焼が、ばいじんの発生量の増加の原因 ・産業廃棄物の分類名のこと ・ものを燃やした際にはススなどの微粒子が発生します。 焼却した際に発生したススなどの微粒子は飛散しますが、 これを集じん機などで集めたものがばいじんです |
標準活性汚泥法 | OD法 | |
MLSS濃度 | 1,500~2,000mg/L | 3,000~4,000mg/L |
反応タンクの滞留時間(HRT) | 6~8時間 | 24~48時間 |
ある程度動画も再度視聴しましたが、感想としては、見なくてもよかったかな?です。
大学で、環境工学を学んでいたというのもあるのでしょうけど。
試験科目は、① 下水処理、② 工場排水、③ 運転管理、④ 安全管理、⑤ 法規の5科目になります。
計算問題がちょっと面倒ですけど、パターンが決まっているのでここは押さえたい!
公式さえ覚えてしまえば得点源になるので、パターンを暗記しちゃいましょう!
(ということで、中身を理解せず、パターンだけ覚えて試験に臨みました)
本格的に勉強をやりだしたのは、消防設備士乙7類の受験後なので、下水道技術検定の試験までの勉強期間は2ヶ月ちょいといったところです。
最初の1か月は、仕事が忙しかったので朝の40~50分程度の勉強だけ。
試験直前は仕事の山を超えたので毎日図書館へ通い図書館での勉強も1~1.5時間できましたね。
試験当日
試験会場には、一時間以上前につきました。
会場内には、椅子とテーブルが少しありましたので、そこに座って復習してました。
さてさて、座席はいつものごとく?今回もほぼ真ん中の一番前です。
今年の試験は全て最前列での試験だったような…。
年齢層は、40~50代のおじさまが多かったかな。
中には、学生や女性の方もいましたけどね。
試験
時間はかなり余ります。
試験時間は、13:15~16:30 となんと3時間以上!
なので、試験が終了したらさっさと帰る人が続出です。
(退出できるのは、試験開始後30分後だった気がします。)
試験は60問ありますが、見直しも含めて2時間かからない程度で終わりました。
最終時間まで残らないと問題冊子が持ち帰れませんので、最後までいることも考えましたが、帰ることにしました。
実は体調がちょっと悪かったので、さっさと帰りたかったのですよ。
風邪とかではなくて、疲れの方です。
(ちょっと会社で色々ありまして…。)
結果
なんと、合格発表日に合格証書が届きました。
合格発表日は、HPに受験番号が載り、その後合格証書が発送されると思っていたのでちょっと驚きです。
合格発表日は、家に帰ったら早速HPで確認しようと思っていたのでうれしいサプライズでした。
ただ、どのくらいの点数が取れたかは不明でした。
問題も持ち帰っていないので、自己採点もできません。
感触としては、8割以上は取れているとは思うのですけどね。