【資格本の選び方】 ~「テキスト・問題集の選び方」~

試験に向けて

1つの資格について、色々なテキストや問題集が出版されていて迷う

何か資格を取ろうと思いっ立った時、まず何かしらのテキストや問題集を探して取っかかることかと思いますが、メジャーな資格なんかは色々な出版社から様々な本が出版されています。

時には、同じ出版社でも著作者が違うということで、1つの資格に対して何冊かテキストが出ていたりする場合もあります。
…これではどれを使用すればいいか、迷ってしまいますよね?

選ぶときに何かしらの基準があれば、選びやすさは格段に違ってきます。
私は自分なりの基準を設けていますので、その紹介をしていきます。

テキスト編

①解りやすいもの(初心者でも理解しやすいか、図や表は使われているか)
②(ビジュアル的に)見やすいもの(Ex:モノクロではなく、色が使われている)
③索引がある(用語等を調べるときに辞書として使用できます)

①解りやすいもの

勉強をするときに、自分の知っている分野なら基礎的なことを理解しているかもしれないので、ある程度基礎を省いた難しい専門書から入るのも手かもしれませんが、受験対象がいつも得意分野は限りません。

知らない分野・苦手な分野にチャレンジするときの使用テキストを選ぶときは、初心者でもわかりやすく書かれているかどうかが1つの判断材料になります。
(といいますか、私の場合、学生時代の専攻分野や仕事での内容と全然関係のない資格をよく取りますので、いきなり応用的なテキストから取りかかったことがありません。)

受験資格独自の専門用語が出てくることは仕方のないことですが、解説などで「内容はこういう事ですよ。」と優しく言い換えてあったりすると格段に読みやすくなります。

優しい言い方がされているかどうかの確認方法

自分の知っている単語や用語がどの様に表現されているかを見てみるのが、確認方法としては手軽な方法です。
この確認方法で表現方法が自分に合っていれば、今後合格まで使用できると判断できます。
良書ならば合格後も仕事に使えたり、困った時の辞書替わりに使用していけるかもしれません。

簡潔さも大切

説明文が長いものは、結局何が言いたいのかがわからなくなります。
詳しく書いてあれば良いというわけではなくて、読んでいて頭に入りやすい事もポイントになります。
分かりやすい言葉でも、だらだら長い文章を書かれているよりは、ちょっと難しい言葉が使われていても箇条書きで書かれているものやマトリクス(表)やグラフなどの図の方が頭に入りやすく、ビジュアル的にも理解しやすくなります。

詳細な説明が必要な場合もないとはいいませんが、あまりにも細かいところは、試験に出ないか、出るとしてもわからなくても問題のないレベルだと考えています。
もし出題されたとしても捨て問題にしてしまおうと割り切っています。
(そもそも本当に必要なことは、わかりやすく解説がり、大きく書くか、色付けされているはずです。)

②見やすいもの(色が使ってあるもの)

モノクロのテキストよりも、カラーなテキストの方が、見やすいですよね?
例えば、赤の2色すりのテキストなら、重要ポイントは赤字で書かれてたりします。
つまり、おのずと重要ポイントが見えてきます。

モノクロでも太字で重要ポイントを差別化しているのもありますが、やはりカラーにはビジュアル的にかないません。

個人的には、青の2色刷りより赤の2色刷りの方が頭には残ります。
本の中身が明るく見えるので、印象に残りやすいというのと、きっと小さいころから重要なことは赤ペンで書く習慣を植え付けられているからと推測します。
あくまで個人的な感覚なので、人によっては青の方が…という方もいると思います(確かに青色は、冷静さを保ち落ち着く色なので、ゆったり学習するには向いているまもしれません。)ので、自分なりに見やすいものを選びましょう!

③索引について

テキストを読み終えた後は、いよいろ問題集を解くことになりますが、問題集の解説は常に自分の欲しい情報が網羅されているとは限りません。
そんな時は、テキストを見返して内容を確認することになります。

ここで活躍するのが索引となるわけです。
索引があると自分の調べたいことが直にわかります。
逆に索引がないテキストは、目次からその調べたい項目のアタリを付けて調べることになりますが、これは結構手間です。
試験直前にこの状態に陥ると結構焦って中々見つけられなくなり、時間がどんどん食われたりしてやってられません。

おこぼれ話

民法についての本の紹介

法律系の試験は、法律用語辞典や用語集を買い、解らない言葉はその都度調べたりもしています。
民法の基本書などを一度読むといいかもしれません。
民法についていいなと思った本があるので、ちょっと紹介します。

民法については、「自由国民社」から出版されている ”国家試験受験のための よくわかる 民法”が分かりやすいです。
民法の学び初めに読んでおくと民法に対して基礎が身に着けられます。
そこそこ厚い分量なのでとっつき始めの人が読破するのは、少しえらいかもしれませんが、良書なので一読することをお勧めします。

どうしても文字ばかりから入るのはきついという方は、同じく「自由国民社」から出版されてます ”マンガ 法律の抜け穴”のシリーズがとっつきやすいです。

マンガなので、スラスラ読めますし、”民法とはこういうものなのか⁉”と概念的な物が学べます。
(マンガの作画も何人かいて、絵柄も変わるのでシリーズものですが、巻毎に違った味わい方ができます。)
実際私も宅建を取得する前後で、このシリーズを読んで、民法の面白さを学びました。

私は理系ですが、法律も理論的なところがあり、考え方は方程式を解くような感覚な部分もあると思っています。
理系の方でも臆することなく、法律の勉強をしてみるのも面白いのでお勧めします。

問題集編

問題集の選択基準

①1ページ or 見開きで1問が完結されている(←が理想だが、問題・解答が別冊でも妥協できる)
②解説があり、中身も丁寧
③テキストと連動していて、テキストの何ページに該当する項目か記載がある

①1ページ or 見開きで1問が完結

問題集は、問題と解答・解説が同じページ(問題が上部・解答が下部に記載)or 左ページに問題・右ページ解答があるを選びます。
問題を解いて、その場で解答・解説がると、直ぐに読めるので理解度が断然違います。

これとは逆に、問題ページの裏(次の見開きページ)に解答解説が載っているものは見づらくてやる気が失せます。
問題文と解説をページをめくりながら確認するのは、その作業をするだけで疲れます。
問題と解説が交互に記載されているものもありますが、これもページをまたぐ解きがあり、見ずらいです。(ページの節約を図っているのでしょう。)

ただし、中身が良い問題集でも、いつも好みの条件に当てはまるとは限りません。
ということで、妥協できる範囲も存在してます。
→ 問題・解答が別冊になっているものです。

机で眺めるのに良いところに問題を、手元に解答を置くことで、問題と解答を一緒に見られるので、悪くはない組み合わせです。
(私の場合、ティッシュの箱や、栄養ドリンクの箱の上に問題を、その下に解答を置き、問題と解答・解説を同時に見れるようにしています。)
ただ、1ページ完結 or 見開き完結に比べると、勉強机のスペースが取られてしまうで、扱いとしては2軍になります。

イメージ的には写真のようになります。
この写真のように、ほんの押さえには、よく洗濯ばさみを使用しています。
手軽に入手しやすいですし、壊れてもあきらめがつきます。(笑)
大きいクリップでもいいのですが、使いやすさは格段にいいです。

問題編が本の前半、解答解説編が本の後半にあるという問題集は、まだ救い様があります。
問題集を真っ二つに切ってしまえば問題・解答の別冊になるからです。
(扱いとしては、2.5軍といったところでしょうか(笑))
実際にそうした経験が学生時代も、社会人になってもあります。
技術士1次試験の問題集と、貸金業務主任者、QC検定が、問題集を真っ二つにした試験ですね。
…親には、買ってきたばっかりの本なのに、何切ってるの!?と驚かれたりもしました。(笑)

真っ二つに切った問題集です。
切ったところはは、メンディングテープで補強し、使わなくなったカレンダーでブックカバーを作成して包んでいます。

②解説があり、中身も丁寧

問題集の中には、解答の選択肢だけの表があり、仮説が乏しいものがあります。
お役所や天下り機関が出しているような問題集で見たことがあります。(最近は見かけない気がしますが。)
解説は、自分が間違った問題を間違わずになるように学ぶものです。
自分にとってわかりやすい解説がある問題集を選びましょう。
(どいうのが分かりやすいかは、テキスト編と重複しますので省略します。)

③テキストと連動した問題集

問題を解いていくと、時には「ん?」となることが多々あります。
そんなときには、テキストで確認作業が入ります。

テキストと問題集は、出版社がシリーズで出てるものが多いですよね。
ということは、ある問題でつまづいても、同じシリーズのテキストなら解説ページにテキストの何ページに該当する項目か記載があるときがあり、確認が取りやすいことが多いです。
ということで、テキストと問題集はシリーズものを買うと調べ物がしやすくなるので、できるだけシリーズものを入手するようにしています。

補足

副読本のススメ

私の場合、テキストは軽くサラーっと読み、解らないことを調べる程度に使用しています。
なので、基本的にテキストは1冊しか入手してません。

しかし、複数の問題集を使用しているときは、テキストと連動させるために、仕方なく問題集と同じシリーズのテキストを買うこともあります。
同じ内容のものの本を複数購入する事は金銭的にはデメリットになりますが、メリットもあります。

同じ項目についてのまとめが違っていて、1つの説明の仕方だとわからなくても、違った説明で納得できることもあります。
実際、表へのまとめか方が違うと理解度も違うという経験をしたことがあります。

1つのものをやり込むのもいいですが、サブも用意して違う知見を入手すると違う角度の見え方ができるので、副読本はお勧めです。

講義DVD・Webの活用

最近は、DVDやWebで講義が受けられるものもあります。
TACやLECがいい例ですね。
こういうところから出ているDVDなんかで学習することもあると思います。
(社会人になってからは、独学での限界や時間の都合もあり、よく利用するようになりました。)

初めからDVDやWebで講義を受ける気なら、その通信講義がるもののテキスト・問題集を選択する。というのも1つの選択肢だと思います。
(TACやLECから出版されているテキスト・問題集はそもそもそれだけでも独学しやすくまとめられていますので、私の選択肢の1つでもあります。)

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アイキャッチ画像はについては、Free-PhotosによるPixabayからの画像です。

 

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