【講習で取れる資格】 「 第1種消防設備点検資格者」 ”合格体験記”

資格

どんな資格?

第1種消防設備点検資格者とは、主に「機械系統の消防設備」を点検できる資格です。
役割としては、建物に設置された消防用設備が正常に機能するかを点検し、結果を消防署へ報告する義務を持ちます。
対象物は、屋内消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、泡消火設備、屋外消火栓設備 などです。

消防設備士の下位資格って感じですかね?

でも、消防設備士は、受かった類のものしか携われないので、こちらの方が幅が広い。
ので、完全なる下位ではないですね。

1種があるってことは…?

もちろん、2種もあります。
ということで、第1種と第2種の違いをざっくりと説明すると、
第1種:機械系統の設備(消火栓・スプリンクラーなど)を点検
第2種:電気系統の設備(火災報知器・非常用照明など)を点検
特種:特殊消防用設備(不活性ガス消火設備など)を点検
!?特種もあるんですねw

区分の詳細は、ここを参考願います。

消防設備点検資格者 : 一般財団法人日本消防設備安全センター
一般財団法人 日本消防設備安全センターホームページ。業務のご案内、講習案内等

きっかけ

会社で、消防設備の点検をすることになりまして…。
(会社で持っている人が、近々定年を迎えるので…。)

試験について

試験機関:日本消防設備安全センター
試験日:各都道府県による
受講料:34,410円(科目免除がある場合:32,310円)
免状交付時の手数料等:2,430円(消費税10%込)
合格率:約80%前後?
合格基準: 各分類で50%以上、かつ全体で70%以上の正答率が必要(不合格でも 1回だけ再試験を受けられる 仕組みあり)
受験資格:消防設備士(甲種・乙種)、第1種・第2種電気工事士、管工事施工管理技士(1級・2級)、建築士(1級・2級)、技術士(二次試験合格者)など(詳細は、サイトで確認願います)
科目免除:あり(消防設備士など… ただし、修了考査の免除はなく、最後の試験は全科目を受験する必要がありますので、注意!!)
勉強期間:講習3日です
申込方法:HPから申し込み書をダウンロードし、都道府県の各協会へ郵送⁉
サイトのアドレスhttps://www.fesc.or.jp/

申し込みが郵送⁉

このご時世に、申し込みは郵送です。
未だにアナログでちょっと驚きです。

必要事項を記入し、顔写真を貼り付けた申込用紙と、受験資格を証明するもののコピー(私の場合は、消防設備士の免許証のコピー)を郵送します。
受付が終了しますと、今度は受講票とテキスト引換券が一緒になった用紙が郵送されてきますので、受講料を支払います。

受講料の支払い証明書をテキスト引換券に糊付けして、受講日当日持参します。
電子化できないものですかね…?

ってか、受講料が3.5万円って、高いですね。
しかもこれ、5年間という期限付き。
(なので、国家資格のようですが、あまり魅力を感じない資格です。)

いちお5年後、講習を受けると資格は継続できるみたいです。
(消防職員の天下り機関の収入源になっているんですかね?)

まぁ、それまでには、他の類を取得していきますかね?
(特種以外は、揃えてやろうかと検討中でs。)

講習カリキュラム

3日間座学です。

1日目カリキュラム講師
930 ~ 940オリエンテーション(講習についての説明)(一社)山梨県消防設備協会
9 : 40 ~ 1040火災予防概論(一社)山梨県消防設備協会
10 : 50 ~ 1150消防法規(一社)山梨県消防設備協会
12 : 40 ~ 13 40消防用設備等及び特殊消防用設備等の点検制度(一社)山梨県消防設備協会
13 : 50 ~ 14 50建築基準法規(一社)山梨県消防設備協会
15 : 00 ~ 17 00消火器具(技術基準・点検要領)(一社)日本消火器工業会
2日目
   9 : 30 ~ 11 30非常電源・配線(技術基準・点検要領)(一社)日本内燃力発電設備協会
1220  ~ 15 : 20水系消火設備(技術基準・点検要領)(一社)日本消火装置工業会
1530 ~ 16 : 30水系消火設備(技術基準・点検要領)(一社)日本消火装置工業会
3日目
930 ~ 1130ガス系消火設備等(技術基準・点検要領)(一社)日本消火装置工業会
1220 ~ 1420ガス系消火設備等(技術基準・点検要領)(一社)日本消火装置工業会
14 : 30 ~ 1440修了考査の説明
14 : 40 ~ 1640修了考査

色々な協会があるんですね…。
どうやったらこういうところに勤められるんでしょうね。

講習はいつものように、大事なところに赤線を…

3日目の最後に試験があるので、講習ではいつものように大事なところは講師の方が言ってくれます。
(「ここは赤線を引いておいてください。」とか「付箋を貼り付けてください。」とか「ここは重要ですよ」とか…。)

なので、基本は、テキストをペラペラめくりながら付箋を貼ったり線を弾いたりして、眠い時間を過ごしました。
たまに、DVDも流しましたね。

修了考査はテキスト持ち込みOK!

なんと、最後の試験(修了考査)はテキスト持ち込みOKです!
初めてですよ、講習ごの試験でテキスト持ち込みOKなんて⁉

まるで大学の試験みたいですね。
(化学や確率論の試験はテキスト持ち込みOKだったなぁ…。)

試験時に、どこを探せばいいかわかりやすくするためにも、講師の方が教えてくれる重要ポイントはちゃんと赤線を引くようにしましょう!

試験は、各分類で50%以上、かつ全体で70%以上の正答率が必要です。
全体で、23問解ければ行けますね。
各分類は以下の通りです。

法令関係:8問
消防法や関連法令、点検基準、報告義務などに関する知識

構造・機能関係:12問
消防設備の仕組み、構造、作動原理などの技術的知識

点検要領関係:12問
実際の点検方法、点検項目、判定基準などの実務的知識

問題数に偏りがありますね。
ちなみに、不合格でも 不合格になってから1年以内に1回だけ再試験を受けられる 仕組みがあるそうです。

修了考査:2h

最後の試験はなんと2時間もあります。
時間的には、余裕がありそうですね♪

問題は4択で、正しいもの or 間違っているものを1つ選択します。
マーク試験なので、HBかBの鉛筆 or シャーペンが必要になります。

試験開始後1時間経過すれば、退出できます。
ので、速く終わらせてとっとと帰ってやろうかと思っていました。

が、現実は甘くありませんでした。
調べ事が多すぎて時間が足りません!

テキストの章とか項目などの区切りがいいところで付箋やタブを付けておいた方が良かったかもです。
(次回の2種では付箋を貼り付けよう!と思いました。)

1/3程時間が経過した時点で、1/3も解けていませんでいた。
⁉解くペースを早めなけば!とちょっと焦りました。

ちなみに、となりに20代のお兄さんは、1時間で速攻帰ってました。
…そういう仕事をしている方なのかな?

試験中は周りからもページをめくる音がペラペラ聞こえますw
ちょっと集中力がダウンしますね。

最終的には、なんとかやりきりましたが、けっこう時間ギリギリでした。
見直しもちょっと(10~15分程度だったかな?)できて、間違えが発見出来たりしてなんとか終了。

確実に間違っているものだけがチェックできたら次に行く…というようにしないと時間が足りませんでした。
テキスト持ち込みOKだからとなめてかかっていましたけど、なめすぎでしたね。

合格後もお金がかかります

試験後1か月弱で合格通知が来ました。
免許申請の振込用紙と共に…。

免許発行の手続き料金が、2,430円もかかります!
講習代で3.5万円も支払っているのに、さらに刈り取るんですかい⁉
どんだけがめつい資格何でしょう⁉

しかも、入金は通知がきてから1週間以内にしろとのこと。
色々急務ですね…。

免状は、修了考査の結果通知日からおおむね20日後に交付されます。

これで終われりではない…5年ごとの再講習

なんと消防設備点検資格者には、再講習が義務づけられています⁉
受けるタイミングは、免状の交付を受けた日以後における最初の4月1日から5年以内。

そしてなんと、再講習を受講しなかった場合には、(消防法施行規則第31条の6第8項第6号の規定により)資格が喪失します。
自動車の免許みたいですね。

消防設備士は、再講習は受けなくても失効することないんだけどなぁ…。
こちらの方が受講者数が多いから、手っ取り早く金が稼げるから、ターゲットにされやすいんですかね?

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