【裁判外紛争】 「弁護士・司法書士の代行」 ”ADR調停人” 合格体験記

資格

どんな資格?

通常は、弁護士や司法書士が実施している調停人業務を代行することができます。
ただし、日本不動産仲裁機構ADRセンターでの研修なので、対象は不動産に対してのみになります。
何も資格がない人が、代行業務で報酬を得ることができませんが、調停人になる資格を得て、正式な手続きをすると、報酬が得ることができます。

この研修&修了試験について、問題集やテキストが市販されてるわけではないので、認知度は高くないかもしれません。

裁判ではなく、ADRを使用する利点などは、修了試験の内容に直結しますので、後半で紹介しますね。

ちなみに、ADRとは?(競売不動産取扱主任者の所にも記載しましたが、おさらいです)

ADR (Alternative Dispute Resolution)とは、「裁判外紛争解決制度」と 訳されますが、裁判手続きによらずに紛争を解決する手法をいいます。
詳細はここまで:「法務大臣による裁判外紛争解決手続の認証制度http://www.moj.go.jp/KANBOU/ADR

きっかけ

競売不動産取扱主任者が受かった数年後、この協会からADRの基礎資格として認定を受けたというハガキが届きました。
その時は、他の試験の予定がギッシリ詰まっていましたので、大してちゃんと確認することはありませんでした。

昨年、狙ってた文系資格が不合格になり、でも何か文系の資格を取っておきたいなと考え、以前から気になっていたADRについてちょっと調べてみました。

20時間の研修+終了試験で取れそうなので、手軽に取れそうという印象を受けました。
また、弁護士や司法書士の代行業務ができるとのことだったので、ちょっとカッコイイなと思い、取得してみることにしました。

この研修&試験についてサイトを立ち上げている人は少なかったので、どういう勉強方法なのか?どういう試験問題なのか?見えずらいですよね。
不便に思ったところを記載していこうと思いますので、参考にしていただければ幸いです。

試験について

試験機関:日本不動産仲裁機構ADRセンターhttps://jha-adr.org/
試験日:自分で決められます。(時間も自分で決められます。)
受験料:60,500円
合格率:?(公開されていませんが、高いと思います。)
受験資格:誰でも受けれると思いますが、合格後登録するには、日本不動産仲裁機構に登録されている資格を取らなければなりません。
申込方法:HPから申し込み(Lecから行く方法、その登録協会のHPから行く方法があります。)
申込サイト:競売不動産取扱主任者https://fkr.or.jp/adr/
 LEChttps://online.lec-jp.com/disp/CSfLastPackGoodsPage_001.jsp?GOODS_NO=100067963

講習の申し込み

私は、競売不動産取扱主任者のサイトから登録しました。
競売不動産取扱主任者からの案内ハガキに紹介されていたアドレスからです。

多分、LECから直接行ってもいいと思いますが、後の手続きでFKRを通じてから行った方が都合がいいかもと思ったからです。
(結局、私は調停人候補者登録はしてないので、FKRからのメリットは確認できませんでした。)

コースは2種類。

Webによる通信講座 or DVDによる講座です。
研修時間は20時間、最後に修了確認テストが40分あります。

時間配分をまとめると以下の通りです。

①調停人としての法的知識に関する研修…7.5h
②調停人としての面談技法及び調停技法に関する理論的研修…5h
③調停人としての面談技法及び調停技法に関する実践的研修…5h
④調停人としての倫理、活動に関する研修…4h
⑤修了確認テスト…40分

私はガラケー愛用者ですし、家のネットワーク環境があまり宜しくないので、DVDコースを選びました。
PCは数台持っていますし、PSも持っているので、DVDを見るのには困りませんしね。
ノートPCもあるので、(12月に取ったので)こたつにあたりながらの学習もできる利点もありました。

勉強方法

講座を申込、料金を支払うと1週間くらいで教材が届きます。
受講票、DVD8枚、テキスト2冊、研修合格後に使える調停人登録用の用紙付き冊子です。
※受講票は、このまま修了試験の受験票になるので、しっかり管理しましょう!

基本は、テキストを見開きながら、DVDをみて、講師の先生がいう大事なところに赤線を引いていきます。
勉強方法の記事にも載せましたが、基本2倍速でみました。

1週目は、赤線を引いていくのがメインで、なんとなく聞き流して終わりました。
2週目は、テキストをみる割合を減らし、DVD画面を見ることに集中して講義を受けました。
3週目は、赤線などのポイントを意識しながらDVDの視聴を行いました。

2週目と3週目の間位から、赤線部分をワードで書き出し、試験の直前の確認要点集を作成しました。

研修が終わりましたら、修了試験の申込です。

これも、サイトから申し込みです。
受験会場は、LECになります。
自分の受験したいLECの校舎を選択し、自分の受けたい時間帯を設定します。

申込をすると、確認メールが届きます。
受験日時、注意事項、当日持ってくるものなどが記載されています。

ここで注意するのが、当日の持ち物です。
・筆記用具(これは、流石に持っていくと思いますが、鉛筆でもシャーペンでもボールペンでも可です。)
・受講票(テキスト同封されているので、無くさないように!)
・受験申し込みの確認メールを印刷したもの(LECでの受付で見せることになります。)

この確認メールですが、私は受験の2日前までちゃんと確認していなくて、見落としそうになりちょっと焦りました。

修了試験

問題種が市販されていない試験だったので、試験問題がどのように出題されるか分からないので、ちょっとびくびくしてました。
ただ、受験の確認メールに、”研修をちゃんと受け、テキストを一読すれば受かるレベルです。”
というような内容が書いてありましたので、何とかなるだろうという気もしてました。

実際、難易度は高くはなく、受ければ受かうるようなレベルだと思います。
(なめてかかると落ちる可能性はありますけど。)
40分の試験なので、そんなもんかもしれませんね。

試験内容

さてさて、待ってました、試験についてです。
(記事を読んでいる方は、主にこれが目的かと思います。(笑))

試験形式:〇✖の2択が20問+記述3問
試験時間:40分
試験場所:LEC(全国の自分の指定した校舎)

A3の用紙で、左側に〇✖の問題、右上に記述式の問題、右側の中上が〇✖の解答欄。右下半分が記述式の解答欄になります。

〇✖の問題

・調停人に任命されたら、断れるか?
・少額訴訟の金額はいくらか?
・調停を行うときは、必ず当事者を同席させなけれがいけないか?
・電話等での調停はは認められてれているか?
・不動産の敷金は、契約と同時に渡すものか?
・調停場所は決まっているか?
・費用や調査費は貰えるか?
・調停は調停人が勝手に開催してもOKか?

記述の3問

・ADRは、裁判とどういう点が違うか?
・調停人として当事者とどのようなコミュニケーションを図ればよいか?
・調停人に求められるビジネスのコミュニケーションとの違いは何か?

思えている範囲は、以上になります。
実際、ちゃんと講義を受けて、テキストに引いた赤線を覚え理解していれば、何とかなるレベルです。

それでは、ADRについてのメリットや試験に対しての解答に繋がる事項を列記しますね。

ADRのメリット

・簡易性…裁判ほど手続きが繁雑ではない。
・柔軟性…当事者の移行に沿った形で解決方向を定められます。
・迅速性…裁判ほど長期化せず、3ヵ月3回以内で和解することに努めます。
・専門性…加盟団体の資格を有している人が調停人になりますので、その道の専門家の意見が聞けます。
・非公開性…裁判と違い、公開されませんのでプライバシーが守られます。

・調停は、当事者を同席させなくてもOK。(別室に分けて、ここに話をつけてもいいですし、TV電話やスカイプ等の仕様もOKです。)
・調査費などの経費は実費で支払って貰えます。
・少額訴訟は価額が60万円以下

調停実施について

・調停人に任命されても、必ず受けなければならないわかではなく、断ることができます。
・調停場所は、最初の1回目は日本不動産仲裁機構ADRセンターが設定してくれ、2回目以降は、当事者と協議して決めることがでる。

コミュニケーションについて(これは私の考えなので、政界の保証はありません。)

・当事者に対しては、威圧的な態度を取らないようにする。
・調停人は、聞き役に回り、当事者の言い分をよく聞きだすようにする。
・自分の知識をひけらかすのではなく、あくまで和解の場にするように努める。
・法律的にはどうかではなく、当事者同士の和解を促す。
・当事者の性格に合わせた調停をする。
・白黒をはっきりさせるのではなく、妥協案・和解策の模索をする。

結果

研修の修了1ヵ月程度で結果通知がメールで来ます。
(アイキャッチ画像のものです。)
なんかそっけないですね。
合格通知の用紙とか貰いたいものです。

合格後は…

このメールに、登録の用紙のPDFと修了番号が記載されていますので、必要事項とこの番号を記載して登録機関に送ると晴れて調停人候補者になれるようです。
ただし、毎年で約1万円の登録料がかかりますので、私は登録していません。(技術士補、宅建…しかりです。)

これを仕事としていくならまだしも、登録料はちょっと高いですね。
日本不動産仲裁機構の加盟団体の免許も登録しないといけませんし…。
加盟団体の資格も登録手続き、更新手続きでお金がかかるので、実際に元を取るのは結構大変な気がします。

ただ、箔をつけるとか、経験を積むのが目的ならばいいかもしれません。
実際に調停人の業務を実施するときは、弁護士さんが相談役についてくれますので、弁護士さんとのつながりもできますので自分の人脈作りには活かせると思います。

余談

この試験を午前中で終わらせて、午後は東京富士美術館に行きました。
というか、いつか行ってみようと思っていたので、会場を近くにしたというのもあります。(笑)
詳しくはそちらのブログで。

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