【感染症】 「肺の病気」 ”結核” 治療体験記

健康

発見のきっかけ

数年前の会社の健康診断です。
肺のレントゲンの結果に引っかかりました。

「肺に影が見えるので、精密検査を受けて下さい。」
との診断を貰いました。

確かに、健康診断をしたころから、朝晩よく咳が出てました。
風邪でもひいて、中々治らなかったんだろう。
位にしか思っていませんでした。

再検査

気管支炎と診断され、抗生物質が出されました。
取りあえず一週間薬を飲みましたが、症状変わらず…。

追加で薬を出してもらいましたが、10日ほどしても症状変わらず。
医大の先生に診てもらうことになりました。

まずは、CTスキャンです。
呼吸器内科の専門医曰く、「結核になる人が良くここ、白く映るんですよね…。」

そのまま結核の検査をすることに。
喀痰検査と血液検査と肺検査です。

喀痰検査は、痰を容器に入れるだけ。
血液検査は、採血するだけ。
肺検査は、ちょっと…

ベットに寝かされ、鼻から管を入れられて、肺に何かの液入れて、それを回収。
その回収した液を培養して、肺に結核菌があるか見るとのことです。

麻酔なしで痛かった(>_<)
げーげー言いながらの検査でした。
もう、やりたくないですね。(-_-;)

結果は、3日位で出るそうです。

結果発表

病院から電話が来ました。
「陽性反応がでました。」

ん?
陽性?
結核ですかい?

どうも、感染はしているけど、発病はしてないらしい。
要は、結核菌は保有しているけど、自分の体内にあるだけで、周りに撒いてはいないとのこと。
ので、感染者としは症状は軽いらしいです。

「結核ですので、これから保健所の連絡をしますので、保健所の指示に従って下さい。」
とのことでした。

その日のうちに、保健所から電話がきて、家庭訪問です。

結核とは何ぞや?
という話から、これからのライフスタイルについて、身近な人は検査を受けてもらうことになる説明がされました。

結核は、不治の病ではなくなった(昭和初期は、結核で亡くなる人は結構いたらしいです。)が、現在でも2万人の感染者がいるとのことでした。
治療費の一部は負担するので、必ず治しきってほしいとのことでした。

金銭面の関係で、途中で治療をやめてしまう人が中にはいて、そういう人が広めてしまうこともあるとのことでした。

これからの不便になることの説明も受けました。

不便1:食事制限

薬を飲むことになるので、もちろん禁酒生活になります。
梅酒や李種を自分で作るほど酒は好きです。
大好きです。
飲めないのは、悲しすぎます。

魚もイワシ、サバ、サンマ…等のいわゆる青魚?が食べられなくなります。
寿司が食べられない!
(鮭はOKとのことなので、これから魚は鮭ONLY生活の始まりでした。)

サラミ等の肉の加工品が食べられない。
チーズも確かダメだった気がします。
…ピザが食べられない。

寿司とピザが好きな食べ物、1,2位なのに…。

蕎麦も駄目とのこと。
ここにきて、麺類も制限です。

不便2:外出は、避けるように…。

外出は、なるべく避けるように。
禁止とまでは言わないが、人との接触は避けて下さい。とのこと。

友達と会えなくなるのは辛かったですね。
しょうがないので、引きこもってゲーム三昧でした。

FF1,2,5をPS VITAで、

DQ7を3DSLLでクリアしましたね。

仕事でも、対面する仕事…受付とか、接客業とかはダメとのこと。
いうこと聞かないと、罰金だからね。
という、知事の押印がされた通知を貰いました。
確か罰金の金額は、50万円だったと思います。(ヒー!)

不便3:毎日マスクをすること。

発病していなくても、リスクを下げるためにマスクを常にする事。
とのことでした。


マスク代がかかりますな。

不便4:医大への通院生活

毎週~隔週で、医大への通院があり、しかも平日の通院なので、会社を休む必要があります。
通院の移動費や駐車料金は自腹で…。

んー、これも塵積(ちりつも)でイタイ出費だ。
毎回血液検査があるので腕も痛い。

診察代と基本の薬代と、レントゲン代は補助がでますが、副作用を抑える薬や他の検査代(Ex:CTスキャン代等)は自腹とのこと。
こっちの方が出費高いと思うのですが…。
こっちの補助をしないから、完治までしないで途中でやめる人がいるんだろうな…。

不便5:薬の副作用

食欲不振、発熱、痛み、痛風、蕁麻疹、視力低下…。
個人差がありますが、飲む薬は強いので、副作用があるとのこと。

また、強い薬を飲むので、免疫力が低下するので他の病気にかかりやすくなるそうです。

インフルエンザ予防接種を初めて受けました。

また、親に薬を飲んだことをチェック(サイン)してもらい、このチェックシートもチェックされます。

不便6:月一で、保健所の人と面談。

基本家庭訪問してくれるそうですが、家に上げるのは、部屋を片付けないといけない…。
面倒なので、自ら保健所に行く事にしました。

不便7:会社でも、産業医と月一で面談。

産業医なんて、特に何もしてくれませんでしたけどね。
以前結核の患者を受け持った時の話を聞いたくらいです。


話の内容は身になりませんでしたが、この面談おかげで保健所からの会社へのチェックは緩和されましたので、意味はあったと思います。

不便8:会社の周りの人にも迷惑

私の席の近くの人も、結核の検査対象者に。
ご迷惑おかけしました。

会社の地域の管轄する保健所の方が会社に来て血液検査をしました。
自分の通う保健所と管轄が違うので、手続きとかちょっとめんどいところがありました。

会社に来た保健所の人からの説明を部長と共に聴き、今後の仕事のあり方も話をしました。
残業は基本的にダメ。
仕事もなるべく、人と接触しないように。

元々、社内で私しかできない孤独な仕事をしてたので、ここは別に問題なし。
自席も丁度、吸気口の真下なので、周りへの感染リスクは低いと判断もらいました。

治療開始

まずは採血。
血液から体の状態を検査です。

取りあえず、メインの薬が4種類出されて、飲むことに。
まだ、結核菌の型が分かっていないので、とりあえず、よく飲まれている者が処方されました。

っで、次は精密検査です。
「全身麻酔するとのことで、リスクあるよ。OK?」
って書類に了承のサインします。

検査当日。
確か、朝食は食べられなかった気がします。

まずは、霧吹きみたいなもので、肺に麻酔を入れます。
(息を吸うときに、霧吹きで口に吹きかけて吸い込みます。)
それが済みましたら治療台へ移動。

注射で麻酔薬を入れます。
一気に体中の力が抜けて、だらんとなりました。
こんなに早く効くものなのね。

医者には、まだ若いので、うとうとするくらいの意識は残るかも(年齢によっては、寝てしまうそうです。)と言われましたが、バリバリ意識ありました。

肺まで管を通し、水で洗浄し、その水を回収して、その水にある菌を培養して、結核菌の型を調べて、どんな薬を出すか決めるそうです。

バリバリ意識がある中での検査だったので、「ゲー、ゲー!、オエッ!」言いながらが20分位続きました。
手術室の外で待機していた母も、「すごい苦しそうな嗚咽が外まで聞こえてたわよ。」とのことでした。

陸にいるのに、溺れる体験でした。
また、処置をした医師が結構若かった。

私が若い検体なので、練習台になったのであろう。
主治医から、アレコレ説明を受けているのが聞こえていましたので…。

まぁ、年寄でこんなのしたら下手したら死にますもんね…。

検査が終わっても、全身麻酔が効いているので、うまく体に力が入りません。
ので、車いすで違う部屋のベッドに運ばれて、そのまま点滴を打たれてぐったり。

点滴の成分を見たら、血液と同じ塩分濃度に調整された単なる食塩水でした。

近くにいたナースに、「なんかの薬か栄養でも入れてると思ったんですが、この点滴の成分見ると単なる水分補給なんですね。」みたいな話をすると、
「わかります?医療に興味ありますか?看護師不足してるんですよ。これからなってみませんか?」と誘われました。(笑)。

理系なんで、見たらすぐわかりますよ。
ってか、現役時代、ここの大学受けて落ちたんですがね。(笑)

1.5時間ほどくたばってたかな?
ふらつくけど歩けるようになったので、帰宅です。

後々の検査結果で、今まで処方されていた薬でOKとのことでした。

投薬直後に副作用。

尿が野菜ジュース(人参ジュースのがより近い表現になるかな?)のような色になります。
聞いていましが、なんかショックでした。

というか、体液自体がピンクになります。
ということで、あせもピンクなので、白い下着がピンクに染まっていきます。

投薬2~3週間で手の指が曲げられなくなるほどの痛み発生。

薬の副作用で尿酸値が15前後になっていたので、どうやら痛風みたいです。
担当医から、トゲトゲの結晶がチクチクすると図を交えて説明を受けました。

痛みがひどいときに飲む痛み止めが処方されました。

投薬3~4週間で、腕に激痛と蕁麻疹

これも薬の副作用です。
筋弛の副作用があるかららしいです。

なのもしてないときは、いいのですが、重い物が持てなくなりました。
握力も女子中学生並みになりました。

仕事でも物が持てなくなったので、そこは先輩たちに甘えました♪

蕁麻疹は、両手の人差し指と親指で作る輪位の大きい物ができました。
(長さ13㎝くらいの楕円です)

蕁麻疹を押さえる薬と、蕁麻疹に直接塗る薬が処方されました。

薬は飲む順番がある

ので、気を付けなければなりません。

食前に飲むもの。
食後に飲むもの。
副作用が出たら飲むもの。
痛みが出たら飲むもの。

なんだかんだで、8種類の薬を朝から飲みます。
薬を食べてるんだか、朝食をとっているんだかわかりません。

投薬1ヵ月位でちょくちょく発熱。

37.5℃前後とそんなに高くはないですが、とにかくだるい。
体が重いです。

辛いときは、会社を休みました。
課の経理担当してたので、月末は休めないときもありましたが、保健所からも産業医からも上司に、「つらそうなときは休ませて下さい。」
と上司に話が行っていたので、基本休みました。

毎週金曜日は通院日なので、半休 or 全休です。
+発熱時は休んでいたので,この年は結構有休を消化しましたね。(笑)

通院で全休になるときは、予約が午前の終わりしか取れない場合です。
会計、薬の処方も含めると、午後になってしまうので。

そうそう、毎回受信前は、尿酸値等の数値を見るために、血液検査があります。
これの検査結果が出るのが、1~1.5時間かかるらしく、予約してても、受診までの道のりが長いです。(笑)

治療開始3週間で、喀痰検査

薬が効いているかの検査です。
3日間の喀痰検査をします。

痰を病院へ提出するだけなのですがね。
通常の受診日に低気圧にされている病室に連れて行かれ、そこで痰を出します。
あとは次の日以降、朝に取った痰を病院へ提出です。

2週間くらいで検査結果出ました。
効果があり、ほぼ菌がなくなっているとのことでした。

投薬1.5か月位で、目がチカチカすることがある。

個人差があるようですが、人によっては失明もありうるらしいです。

ということで、眼科に行って検査です。
ってか、前にこの時期に目の検査するって言ってたと思うのですが、症状訴えないとしないんですかね?

しかもですよ、そのまま医大で検査はしてくれず、行きつけの眼科に行けとの事。

その場で検査してくれると有難いのですがね。
融通がきかないですね。
まぁ、混んでるからだと思いますが。

取りあえず、異常はなかったので、このまま投薬続行です。

投薬3ヵ月で、薬の量が減る。

メインの薬が4あるのですが、ここで、2つになります。

が、発熱状態はまだまだ続きましした。

そうそう、薬局で薬を処方してもらってる歳、ジェネリック医薬品を知らないという人を見かけました。
長くなるので、他の記事としてupしますね。

半年後投薬完了

やっと治療終わります。
これで、魚を肴に酒が飲める♪

喀痰、血液、レントゲン、CTスキャンにて判断だったと思います。
検査結果は、保健所に提出です。

後遺症:肉筋腫

肺に、肉筋腫という塊ができてました。
菌を抑え込んだ結果らしいです。

小さい、塊が散らばっているようです。
自分の体の中のことですが、正直気持ち悪いです。

普段の生活には、何の支障もないとのことでした。

経過観察はあと2年続きます。

半年ごとに、検査が必要になります。
レントゲンとCTスキャンでの検査です。

レントゲンと受信料は、補助が出ますが、CTスキャン代は自腹です。
5000円位するので、痛い出費です。

治療官僚から2年後の経過間観察が終わり、晴れて完全に終了です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アイキャッチ画像はについては、oracastによるPixabayからの画像です。

タイトルとURLをコピーしました