どんな資格?
私のイメージとしては、ガスボンベにガスを入れられる。
って感じですかね。(笑)
ということで、ちゃんと調べてみました。
高圧ガス保安協会によると、
https://www.khk.or.jp/qualification/national_qualification/examination/examination_range.html
「石油化学等コンビナート高圧ガス製造事業所において、製造に係る保安の統括的又は実務的な業務を行う者に必要な資格。
高圧ガスの種類については制限はないが、製造施設の規模により、保安技術管理者に選任される場合に限り制限がある。
保安主任者及び保安係員に選任される場合の製造施設の規模の制限はなく、これらの条件の下で、高圧ガスの製造施設に関する保安に携わることができる。」
とのことです。
きっかけ
私が大学生だった頃、父が2級ボイラー技士の次に取りましたので、いずれかは取りたいなと思っていました。
途中、高圧ガス移動監視者や調査員、保安業務員を経て、なんだかんだで、15年越しに取ることにしました。
また、講習による一部科目免除制度もあるので、楽して受かれるかも?という期待もありました。
(後にこの期待は、ことごとく砕かれます。が、これは、後半で記載します。)
試験について
受験機関:高圧ガス保安協会 (https://www.khk.or.jp/)
試験日:11月(第2日曜辺り)
受験料:8,500円
その他費用:10,000円程度(テキスト、問題集、法令集、参考書)
受験資格:なし
合格率:30%程度
申込方法:以下のサイトから電子申込み
サイト:https://www.khk.or.jp/qualification/qualification_application/
講習による一部科目免除制度があります
受講機関:高圧ガス保安協会 (https://www.khk.or.jp/)
受講対象者:冷凍以外の製造保安責任者免状を取得したい方で、国家試験科目の一部免除を希望される方です。
受講料:一般申込…20,600円、ネットでの申込…20,100円(ということで、私はネットで申し込みをしました。)
受講時期:甲種…年1回開催(4月下旬に全国10ヶ所程度で開催予定)
乙種…年2回開催(2月頃と6月頃に全国25ヶ所程度で開催予定)
丙種…年2回開催(2月頃と6月頃に全国20ヶ所程度(特別)、44ヶ所程度(液石)で開催予定)
※詳細日程は年間スケジュールをご確認ください。
申込方法:KHKのWebサイト…https://www.khk.or.jp/qualification/examination_course/
きっかけのとこにも書きましたが、私は楽して受かろうと考え、講習会を受講して、検定試験に受かり、本チャンは法令だけで臨もうと画策しました。
ということで、会社は有休休暇を取得して、講習を受けることにしました。
講習内容
3日間…各科目それぞれ7時間の講義
1.法令
2.保安管理技術
3.学識
講習1か月後位に検定試験があります。
保安管理技術と学識2科目のみ実施になります。
つまり、講習は法令がありますが、検定試験には法令は実施しません。
しかし、3日間の講義を受講しないと、検定試験を受検できません。
講習は、基本パワポによる講義になります。
1時間前後毎に10分くらいの休憩がありましたね。
基本的には講師の方が「ここは大事ですよ。」と言っているところに線を引きながら、講義を視聴する感じです。
レジュメやパワポの印刷したものを貰えるので、テキストと併用して、赤鉛筆で線を引いていきました。
ただ、私は検定試験の過去問を解いてから受講に臨んだので、あまり身になるような講義ではありませんでした。
ということで、講義中は講義を真面目に聞かず、過去問を解きまくっていました。
また、私が受けた講習は、最終日が法令だったのですが、法令は検定試験ではない科目なので、周りもみんなも真剣には聞いていませんでしたね。(笑)
講師の方も、「法令は検定の範囲外だから、あまり真剣に聞いてくれないのも仕方がないかもしれませんが、本番では、受けることになるので、ちゃんと聞いて下さい。」みたいなことを言ってましたね。
検定試験
過去問5年分で80%以上の正解率で解けるようになっていたので、余裕かまして受けてやりました。
「高圧ガス製造保安責任者 乙種化学・機械 試験問題集」
という問題集を使用しました。
↓のサイトで購入しましたが、講習会の時に受付で購入することもできます。
https://secure01.blue.shared-server.net/www.stms.co.jp/purchase/#!/index/
検定試験結果
…合格まで、あと1問足りませんでした。
最後にちょっと迷ったあの問題ができれば、受かっていたのに⁉
冷静になって、よくよく考えたら、落ち着いてやればちゃんと解けた問題だっただけに、久しぶりに試験で落ちたということも相まって、かなりショックでした。
しょうがないので、国家試験を真面目に3科目受けることにしました。
勉強方法
とにかく過去問(「高圧ガス製造保安責任者 乙種化学・機械 試験問題集」)を解きまくりました。
8回くらい解きました。
また、必ず学識の1問目は、単位換算があるので、
Pa = J/m3 = W・s/m3 = kg/m・s2 = N/m2
を毎日紙に書き、暗記しました。
こういう問題集も市販されているみたいです。
理想気体で、ボイル・シャルルの法則
もでますので、
pV=nRT → p=nM/V = M/V・pV/RT = pM/RT
の式も暗記です。
他に覚えた式は、以下の式になります。
理想気体のエンタルピー
Q=n・Cmp・ΔT
定容モル熱容量Cm,vはマイヤーの関係から
Cm,v=Cm,p – R ただし、R:気体定数
平衡反応の圧平衡定数
Kp=[p(BrCl)^2]/[p(Cl2)×p(Br2)] (Ex:塩化臭素)
アウレニウス
温度1000Kにおける速度定数をk1000
k1000=A・exp(-E/1000R) E:活性エネルギー(J/mol)、 R=8.31(J/mol・K)
k=Ae^-(E/RT)
この式は、メカの開発時代も使用しましたので、今回ちゃんと勉強して、「あぁ、そういうことだったのね。」と納得。
(仕事の時は、先輩がこの式使って出したすうちをただ使ってただけなので…。)
ル・シャトリエの法則
L=100/(Avol%/Aの爆発下限界 + Bvol%/Bの爆発下限界) A+B=100
これも毎年出ますね。
必須の式です。
ホプキソンの三乗根法則
λ=X[m]/M[kg]^1/3 = Y[m]/Q[kg]^1/3 X:爆発中心からの距離、M:爆発物の質量
高校時代の科学+αってとこですかね。
元々化学が好きだったので、乙化学を受けましたし、ちょっと懐かしい感じでした。
保安に関しては、ガスの特性や入れ物の特性を覚えれば行けると思います。
これも、高校の化学って感じですね。
なので、文系の方はちょっとえらいかも?
法令は、扱える期限、数量、権限の範囲の数値を覚える感じです。
文系資格の法令に比べ得れば、そんなに難しい内容は聞かれないですね。
結果
ギリギリ受かりました。
保安があと1問でも間違っていたら落ちていました。(-_-;)
まぁ、でも合格は合格。
免許手続き
協会が免状交付事務を受託していない7都県については、当該申請書は使用できません。
ということで、申請先は高圧ガス保安協会ではなく、それぞれの都県庁となります。
東京都、新潟県、山梨県、兵庫県、奈良県、長崎県、宮崎県
上記の“7都県”の免状を申請される方は、試験地の都県高圧ガス担当課が対応してくれます。
ので、申請書用紙を入手して交付申請の手続きをすることになります。
これが結構不親切。
まず、合格通知より先に、免許手続きの書類が届きました。
でも、案内には、「免許手続きには、合格通知が必要だがら、印鑑と3,400円の収入証紙と共に持ってこい!」と書かれていました。
しかも、どうも受験者全員に配っているみたい。
??っで、私は合格したのかね?
県庁に問い合わせました。
↓
HPに合格者は、記載されているので、それで確認して下さいとのこと。
↓
確認し、合格しているのはわかりました。・・・が、合格通知は?
↓
担当が不在なので、わからないとのこと。
んー、お役所仕事ですな。
まぁ数日したら、合格通知がきたので、手続きできましたが。
ってか、3,400円の収入証紙が必要になりますが、受験料払ってるのに、さらに免許申請でそこそこの金盗るんかい!
免許届きました
手続きしてから1ヵ月くらいで届いたと思います。
免許は、今時珍しく、紙の免許でした。(プラの免許にはしないんですかね?)
今時紙の免許だというのに、3,400円もかかるのか?
どこに金かかっているのか疑問だ。
乙機械・ボイラー技士も持っているので、よかったら見てみて下さい。
他にもたくさん合格体験記を書いているので、良かったら覗いて下さい!