どんな資格?
可燃性ガスと酸素を使用して行う溶接、切断、加熱の作業ができます。
可燃性ガスは、アセチレンが有名ですね。
ただ、技能者は作業主任者ではないので、ガス溶接作業主任者には任命できません。
作業主任者になりたい場合は、技能講習修了後、実務経験を3年以上積んでから取得しましょう!
きっかけ
昨年立て続けに、車両系建設機械(解体) → 不整地運搬車 → 高所作業車 を取得したときに、教習所で他の技能講習や日程のパンフレットを貰ってきました。
このパンフレットに、ガス溶接技能講習が載っていたので、いずれ取ろうかと考えていました。
調べてみると、学科試験はあるけど、実技試験はないとのことでした。
講習料も22,000円と他の講習より比較的安く、2日で取れるのでお手軽な印象でした。
ちなみに、土日のコースがあったので有休休暇を使うことなく土日に取得できました。
試験について
試験機関:コマツ教習所、PEO建機教習所(日立系)(他にもありますが、私が利用したことがある教習所を記載します)
試験日:教習場所によりますが、大抵毎月していると思います
受験料:22,000円程度
受験資格:年齢18歳以上。
申込方法:HPから申し込み
サイトのアドレス:コマツ…https://www.komatsu-kyoshujo.co.jp/、PEO…https://kyosyu.pctc.co.jp/index.html
実技講習があるので、ヘルメットと安全靴を持っている方は持参しましょう!
(持っていない方は貸してもらえます。)
他にも皮手袋や、足カバー、エプロンも使用しますが、貸してもらえるはずです。
(私も借りました。ヘルメットと安全靴は持っていきましたがね。)
受けた機関
PEO建機教習所
8月の初旬の暑い日差しの中取りました。
2日の日程です。
講習内容
1日目は学科講習(7h)
講義時間
1.設備の構造及び取扱いの方法に関する知識…4h
2.可燃性ガス及び酸素に関する知識…3h
内容
第1章 ガス溶接等に用いる可燃性ガスおよび酸素の知識
第2章 ガス溶接等の装置の構造および取扱い
第3章 ガス溶接などの作業における危険性
(第4章 災害事例)
2日目の午前の筆記試験の出るとこを重点的に教えてくれます。
直接ここを出しますとは言いませんが、試験に出るとこは、「ここには大事なので1つ覚えておいてください。」と言ってくれました。
赤線を引いていき、昼休みや休み時間に復習です。
家に帰っても、線を引いたところは3回ほど読み返しました。
2日目は学科講習+学科試験+実技講習
3.関係法令…1h
内容
第5章 関係法令
1日目と同じで、「ここは大事」と言われたところに赤線を引き、そこを覚えました。
学科試験
時間は60分です。
20分経った時点で退出可能です。
ただ、一度退出しますと、教室に入れなくなりますので注意してください。
試験の内容は講習で線を引いたところが重点的に出ました。
赤線の場所を重点的に復習していれば、すらすら解けます。
難なく合格。
他にも受験者が6人いましたが、全員合格でした。
全員遅くても30分くらいで退出しましたね。
実技講習(5h)
①ガスボンベの取扱い(覚えている範囲で記載します)
1.防護服(エプロン、足カバー、防護マスク、保護棒)取り付け
2.作業場の確認(ボンベ、消火器、バケツに水の確認)
3.アセチレン、酸素の調整器、ホースの確認(硬くなってないよねの確認)
4.ボンベのコックを回し、ごみを飛ばす。
5.ボンベに調整器の取り付け
6.調整器とホースの取り付け、石鹸水での漏れがないかの確認
7.溶接機とホースの取り付け
8.皮手袋を装着して、溶接機のバルブを回して、着火用ライターを用いてアセチレンに着火
着火用ライターは、ピストル型のものを使用しました。
ほんとちょっとした火花しか出ませんでしたが、これで着火しました。
9.酸素の調整をして、炎の調整をして、また消します。
10.溶接器を外す。
11.ボンベのメーターが0になっていることを確認
12.ガスボンベのコックを締めて、調整器を外す。
13.ホースなどを外す。
②6㎜の厚さの鉄板の切断
①でセッティングした状態から始まります。
1.鉄板の端を温めて、赤くします。
2.バーナーの炎の調整をして一気に切断します。
ゆっくりやりすぎると、とけた鉄がまたくっついてしまいます。
が、早くやりすぎると切断できません。
中々綺麗には切断できませんでした。
③2㎜の鉄板のスリットの穴埋め
ちなみに、スリットは講師の型が作りましたが、溶接機は斜めにしてスリットを作るそうです。
垂直にすると、跳ね返りで先端がダメになってしまうからなそうです。
溶接機を変更して、①でセッティングした状態から始まります。
1.スリットの周りを温めます。
2.溶接棒を赤くなったところに当てて、くっついたら外します。
3.少しずらして周りを温めます。
4.溶接棒を赤くなったところに当てて、くっついたら外します。
を繰り返します。
早くやりすぎると裏側がちゃんと埋まりません。
(私はそうでした。)
逆に遅くやりすぎると、スリットの穴が広がりすぎてしまいます。
この①~③を一人一人体験します。
他の実技講習は、実技試験があるのですが、この講習は実技試験がないので気楽にできました。
技能講習終了
学科合格し、実技講習が終了すると、技能講習終了証(免許)が貰えます。
受け取り書に印を押して、アンケートに答えて、帰宅です。
アーク溶接や建設機械なども持っているので、よかったら見てみて下さい。
他にもたくさん合格体験記を書いているので、良かったら覗いて下さい!