【講習で取れる資格】 「車両系建設機械(整地、運搬、積込み用及び掘削用)+α」にどうですか? ”不整地運搬車” 合格体験記

資格

どんな資格?

山でキャタピラ(※一番下に補足あり)履いた運搬車を見かけたことありませんか?あれです。(笑)
正確に言うと、「最大積載量が1t以上の不整地運搬車の運転(道路上を走行させる運転を除く)の業務」ができる資格です。
対象機種としては、クローラキャリアやホイールキャリアが該当します。

きっかけ

車両系建設機械(解体)を取得したときに、そのことをFacebookにupしたのですが、大学時代の友達(山小屋で働いている)が、「いつか不整地運搬車を取りたい」と言っていた(コメントしてきた)ので、先に取ったら面白いかなぁと思いとることにしました。(笑)

ちなみにこのとき初めて「不整地運搬車」の存在を知りました。
解体以外の車両系建設機械の免許も持っていますけど、確かに持っている免許の区分には「整地・運搬・積込・掘削」と「整地」という記載はありましたけど「不整地」の記載はありませんでした。
「へぇ~、別物であるんだ⁉」とちょと衝撃を受け、興味が湧きました。

調べてみると「車両系建設機械」を持っていると、いくつか科目免除があるということもわかり取ることにしました。
です が、平日技能講習日でしたので、有休を使い取得することになりました。

試験について

試験機関:コマツ教習所PEO建機教習所(日立系)(他にもありますが、私が利用したことがある教習所を記載します)
受講日:教習場所によりますが、大抵毎月していると思います
受講料:45,000円程度
受講資格:年齢18歳以上。ですが、大抵は教習所で大特や車両系建設機械、重機経験者を受講条件にしています。

私が受けたPEO建機教習所では、下記のいずれかに該当する方が受講資格でした。
・自動車運転免許(大型特殊)の保有者
・車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習の修了者
・車両系建設機械(解体用)運転技能講習の修了者
・自動車運転免許(普通、準中型、中型、大型)を保有しており、かつ特別教育(整地等)もしくは、特別教育(不整地)修了後、重機経験が3ヶ月以上あり、その証明を事業主からいただくことができる方。

申込方法:HPから申し込み
サイトのアドレス:コマツ教習所https://www.komatsu-kyoshujo.co.jp/PEO建機教習所(日立系)https://kyosyu.pctc.co.jp/index.html
実技講習、実技試験があるので、ヘルメットと安全靴を持っている方は持参しましょう! (持っていない方は貸してもらえますので安心して下さい。)

受けた機関

PEO建機教習所です。(当時は確かまだ、日立建機教習所という名称でした。名前が変わっただけで、中身は変わっていません。)
家から車で10分程度の所と近かったので、ここにしました。
7月の初旬のちょっと曇った日に取りました。

講習内容 (2日)

1日目は学科講習(7時間)+学科試験(50分)

夕方の筆記試験の出るとこを重点的に教えてくれます。
直接ここを出しますとは言いませんが、試験に出るとこは、「ここには大事なところです。」「(明日まで覚えている必要はありませんが、いや、できれば覚えておいてほしいですが、)夕方まで覚えておいて下さい。」と言ってくれます。

講義では講師の方の説明を聞き、↑の箇所に赤線を引いていき、昼休みや休み時間に復習です。
復習しない人も多々いましたが、普段からガテン系の職についていて、理解をしている人たちでしょう。
私は、全然違う機械製造業のデスクワーカーなので、復習に勤しみました。

落とす為の試験ではないので、そんなに気を負うことはないでしょう。
4教科あるんですけど、大特や車両系建設機械を持っていると、一教科(走行)免除になります。

学科で覚えないとならない中身をちょっと紹介

使用テキストは、画像のものになります。

第1章 不整地運搬車に関する知識

林業で使用する場合は、適用外になりますので、不整地運搬車の資格が不要になります。
お役所の管轄が違うからとのことです。(不整地運搬車の管轄は厚生労働省で、林業の場合農林水産省。)
ただ、林業で使用する方も安全に扱うためにも講習を受けることをお勧めします。

第2章 不整地運搬車の走行装置の構造

ディーゼルエンジンの原理や構造、燃料装置や冷却装置、電気装置、ブレーキなどについてになります。
ここからは、特に出題されることはありませんでした。

第3章 不整地運搬車の走行に関する操作及び確認事項

計器類の説明や走行時の注意点などについてになります。
学科試験に出題されることはありませんでしたが、レバー操作なども記載されているので、次の日の実施までには覚えておく必要があります。
とはいっても、ガチガチに覚える必要はないですけどね。

第4章 荷役装置の構造

荷役装置装置についてです。
・ダンプ装置は、①荷台ボディ、②側板、③テールゲート、④テールゲート自動開閉装置、⑤ダンプシリンダ 等で構成されている。
・油圧装置は、①油圧発生装置、②油圧駆動装置、③油圧制御装置、④付属機器 で構成されている。
・圧力制御弁にはリーフ弁(安全弁)がある
・作動油冷却器(オイルクーラ)の油音は、55~60℃での使用が望ましい。
という内容になります。
この章は、そこそこ覚える項目がありますね。

第5章 荷役装置の取扱い作業及び不整地運搬車の移送

荷役作業時の留意事項についてです。
・作業計画を立てて、計画通りに作業をしましょう。
・制限速度を守り、落下などの防止に注意しましょう。
・決められた制限加重を守り、登坂能力を超えて使用しない。
・運転席から離れるときは、逸走の防止を図りましょう。
などの一般的なことから

・土砂の積込作業の注意点(現場に合った機会を選定し、土砂は荷台に中心に積み込む)
・積載時の走行の注意点(坂では、常に山側(坂の上側)に重心が来るように走行しましょう!)
・荷下ろし作業の注意点(荷台を傾斜(ダンプ)させた状態で走行しない。)
・移送するときは、坂道の傾斜は15度以下にする。
の内容になります。

第6章 不整地運搬車の点検設備

点検における注意点になります。
・できるだけ平地に停車すること。できなければ、足回りに歯止めをする。
・ラジエータが熱いときは、噴き出した湯気で火傷することがあるので注意する。
・タイヤの空気は、作業前の冷えているときに測定する。
・エンジンの調子は、排気の色、音、臭い、振動等で判断する。
という内容になります。

実際に、使い込んだエンジンオイルのサンプルを見せてもらいました。
奇麗な透き通った新品のものから、徐々に黒くなっていったものを順番に並べてあるもの+水が入って白濁しているものです。
ただ、使い込んだオイルはとても臭いがきついらしく、臭いまでは嗅がせては貰えませんでしたが、「希望者は、あとで嗅がせてもいいですが、お勧めしません」とのことでした。
ということで、私の受けた講習会では誰も臭いを確認する人はいませんでした。

第7章 運転、合図及び誘導に関する留意事項

作業をするときは、運転者・誘導者でちゃんと合図について打ち合わせをしましょう!という内容です。
手振りで自動車を誘導するときの合図が何となくわかっていれば、問題ないと思います。
次の日の実施で、積込があり合図が必要になりますが、その時にどういう合図をすればよいかは指示されますので、時に意気込んで覚えることはありません。

第8章 力学等による知識

力の三要素(ベクトルの話を含む)、力の合成と分解、モーメント、力のつり合い、質量・重心、運動の法則、慣性、電気等についてです。
ちょっと高校の数学と物理が絡んできますが、構えることはありません。

力の三要素(ベクトルの話を含む)
方向、大きさ、作用点がり、力+方向=ベクトルといい、ベクトルを使えば、力の合成と分解がでるという話。
ベクトルはUFOキャッチャーのイメージです。
斜め前の品物を取るときに、横に移動して、縦に移動しますよね?
つまり、斜め=縦+横に分解できるわけです。逆にいうと、縦+横=は斜めに合成できるということです。

モーメント
イメージしやすいのはてこの原理です。
てこで物を持ち上げるときやスパナでねじを締めるときは、遠いほど小さい力で済みますよね。

力のつり合
綱引きをイメージして下さい。
同じ力で引っ張り合うと、綱の中心は動きませんよね。
あとは、荷物が2つあり左右の手で持つ場合、同じ重さならバランスがとれますけど、片方が重かったり、軽かったりするとどちらかに偏りますよね。

質量・重心
荷台に物を詰め込む時、右側だけに荷物を載せるとバランスが悪くなります。
自転車で、荷物を左ハンドルだけに着けて走ると、バランスが悪くて倒れそうになりますが、リュックで背負うとバランスも取れ、重心も真ん中付近に来るので安定して運転できますよね。

運動の法則、慣性
車は急に止まれない。
スピードを出した車は、事故る時、その衝撃もすごい。
体感できるので、イメージしやすいと思います。

電気
交流の場合、15~23mAの電流が流れると、呼吸困難などの苦痛を伴うショックを受け、100mAの電流が流れると、即死する場合があるから気を付けて。

ざっくりですが、こんな話です。

第9章 関係法令

安全に運転するために、決められた法律は守りましょう!ですね。
・作業をするときは、労働災害防止に必要な措置を講じなければならない。
・不整地運搬車の作業をするときは、資格者が作業すること。
・第1章から第8章までの決まり事を守ること。
・定期自主点検点検の記録は、3年間保存しておくこと。
という内容になります。

第10章 災害事例

試験にはでませんが、今までに起きた災害事例が記載されているので、免許取得後は、自分が作業をするときに同じ災害を起こさないように学習しておきましょう!

夕方17:30~学科試験

講習で赤線を引いたところが重点的に出ました。
赤線の場所を重点的に復習していれば、すらすら解けます。

ということで、難なく合格。
他にも受験者が10人弱いましたが、全員合格でした。
20分すぎると退出できるので、さっさと終わらせて、さっさと帰宅です。(笑)

2日目 実技講習(4h)→ 実技試験

実技内容は以下の通り(これが実技試験の内容になります)

1.バケットに入れる砂利を受け取りにパワーショベルの近くに移動
2.砂利を受け取った後、方向転換
3.直進→クランク→半円(大)→半円(小)のコースを回る
4.砂利を受け取った場所に砂利を戻す(下す)
5.バックで元居た位置に戻る

最初の一回目は、講師の方が隣について逐一説明をしてくれます。
2回目からは、一人で運転となります。
ただ、ラミネートされた手順書のシートを借りられますので、自分の順番が来るまでは、そのシートで復習はできます。

進行方向を変えるときに、自動車みたいにハンドルではなく、左右のレバーの引き上げ下げなので、車両系建設機械などを運転したことがない人は慣れるまでちょっと辛いですね。
私は両手で左右それぞれ扱いましたが、現場で働いている人は片手でしている人もいました。
しかも左手です。 慣れですね。

時間制限もあるようですが、練習通りにすれば問題ないです。
仮に時間をオーバーしても、大きなミスがない限り合格します。
事あるごとに、指さし確認をしていれば、減点されないと思います。

流石に現場で車両系建設機械を使っている方は、手慣れたもんです。
びくびくしてるペーパードライバーの私に「あそこはもっとアクセル踏んだ方がいいよ。」等のアドバイスしてくれました。

前の会社(地元のゼネコン)のヘルメットを使用していたので、他県から来た人には「現人(現場代理人)ですか?」と声かけられました。
(「えぇ、元々橋梁設計をしてまして…」と受け答えしました。)
~工業というヘルメット被っているけど慣れてないので、ヘルメットから会社を調べ、現場人でないから慣れていないんだ!と思ったのでしょう。

他の人とも話をしましたが、今は建設関係で人が足りていなとのことでした。
2020年の東京オリンピックの影響と話していました。

技能講習終了後

学科、実技共に合格すると、講習終了最終日の内に技能講習終了証(免許)+解体の免許所持がわかる、ヘルメットに貼るシールが貰えます。
(ヘルメットに貼るシールは、今は貰えるかもしれませんが以前コマツで車両系建設機械や小型移動式クレーン、フォークリフトを取った時にはもらえませんでしたね。)
受け取りにサインをして、アンケートに答えて、帰宅です。

補足というか蛇足というか…

”きっかけ”のところで、山でキャタピラ履いた運搬車~と紹介していますが、キャタピラとは、キャタピラー社 (Caterpillar Inc.) の商標になります。
よく、建設機械には、”CAT”のロゴが書かれているので、キャタピラがよく知られてるのでは?と思っています。
子供の頃は、なんで”CAT=猫”何だろう?と思っていましたが、キャタピラーとは英語で猫ではなく芋虫や毛虫を指すみたいです。(あの足を見ていると、なんだかわかる気がしますね。 )

ちなみに正式名称は、”クローラー(Crawler)”か”無限軌道(むげんきどう)”というらしいです。

では、クローラー(Crawler)って、どんな意味でしょう?
ネットで検索すると、「履帯」や「昇降補助具」、「はう者、はって歩く動物」と訳されます。
何となくイメージはわかる気がしますね。

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