どんな資格?
高圧ガス保安協会によると、
https://www.khk.or.jp/qualification/national_qualification/examination/examination_range.html
石油化学等コンビナート高圧ガス製造事業所において、製造に係る保安の統括的又は実務的な業務を行う者に必要な資格。
高圧ガスの種類については制限はないが、製造施設の規模により、保安技術管理者に選任される場合に限り制限がある。
保安主任者及び保安係員に選任される場合の製造施設の規模の制限はなく、これらの条件の下で、高圧ガスの製造施設に関する保安に携わることができる。
とあります。
私のイメージとしては、ガスボンベにガスを入れられる。って感じですかね。(笑)
きっかけ
高圧ガスの乙化学が受かったので、せっかく問題集もありますし、試験範囲はほぼ被っている。
それに、法令が免除になるので、この勢いでそのまま取ってみることにしました。
試験について
受験機関:高圧ガス保安協会
試験日:11月(第2日曜辺り)
受験料:8,500円
その他費用:10,000円程度(テキスト、問題集、法令集、参考書)
受験資格:なし
合格率:30%程度
申込方法:以下のサイトから電子申込み
サイト:https://www.khk.or.jp/qualification/qualification_application/
免除科目あります。
私のように、乙化学を持っている場合 (or 乙化学を持っている場合)、乙機械を受験するときに、法令が免除になります。
甲機械 or 乙機械を持っている人は、乙化学を受けるときも、法令が免除になります。
(私は、乙化学の時に失敗しましたが、)講習を受けて、検定試験に受かっている人は法令が免除になります。
これは、乙化学、乙機械共通です。
甲化学をもって、甲機械 or 乙機械の検定試験に受かっていれば、無試験で免許が貰えます。
甲機械をもって、甲化学 or 乙化学の検定試験に受かっていれば、無試験で免許が貰えます。
詳細はここに載っています。
(高圧ガス保安協会:https://www.khk.or.jp/qualification/national_qualification/examination/examination_exemption.html)
勉強方法
過去問を8回くらい解きました。
乙化学と範囲がほぼ被っているうえに、法令が免除なので、乙化学よりは余裕な勉強ができました。
が、やはり忘れている部分や暗記は必要になります。
乙化学と同じく、必ず学識の1問目は、単位換算があるので、
Pa = J/m3 = W・s/m3 = kg/m・s2 = N/m2
を毎日紙に書き、暗記しました。
他に学識分野で覚えた式
定圧比熱容量:cp[J/(kg・K]、定容モル熱容量Cm,p[J/mol・K]、モル質量M(kg/mol)とすると cp = Cm,p / M = γR / (γ-1)M
エネルギー、仕事 = 力 ✕ 距離
Q = ΔU + W
η = 1 – (T2 / T1)
定圧下では、Q = m・cp・Δt (Q:熱量、m:質量、 cp:定圧比熱量、Δt:温度差)
比熱容量の比γ = Cm,p / Cm,v の関係とマイヤーの管径から、定容モル熱量Cm,vを気体定数Rとγを使って表すと Cm,v = R / (γ-1)
Q = m・cv・Δt
Cm,p(Ar) < Cm,p(H2) Cm,p(Ar) = γR / (γ-1) < Cm,p(H2) = 1.41R / (1.41-1) W = pΔV
W = pΔV
保安で覚えた一部
最小発火エネルギー(常温、大気圧、空気中)の値
ガス名 | 最小発火エネルギー[J] |
水素 | 1.6×10-5 |
アセチレン | 1.9×10-5 |
飽和炭化水素 | 25~28×10-5 |
アンモニア | 1400×10-5 |
化学量論組成における最小発火エネルギー
ガス名 | 最小発火エネルギー[J] |
水素 | 2.0×10-5 |
プロパン | 30×10-5 |
ブタン | 76×10-5 |
化学量論組成における消炎距離
水素 | 0.64mm |
アセチレン | 0.76mm |
メタン | 2.5mm |
エタン | 2.3mm |
以下の用語の意味を覚えるのが苦労しました。
FTA
リスクアセスメント
特性要因図
HAZOP
what-if
ETA
FMECA
結果
乙化学よりは、ちょと余裕で受かりました。
といっても、学識があと2問でも間違っていたら落ちていました。
ので、そんなに余裕はありません。(笑)
まぁ、合格は合格♪
免許手続き(乙化学でも記載しましたがいちお、おさらいです。)
協会が免状交付事務を受託していない7都県については、当該申請書は使用できません。
ということで、申請先は高圧ガス保安協会ではなく、それぞれの都県庁となります。
東京都、新潟県、山梨県、兵庫県、奈良県、長崎県、宮崎県の7都県
上記の“都県”の免状を申請される方は、試験地の都県高圧ガス担当課が対応してくれます。
ので、申請書用紙を入手して交付申請の手続きをすることになります。
相変わらず結構不親切な通知が来ます。
詳細は、「高圧ガス乙化学」の後半を参照願います。
まぁ、一度経験していたので、手続きにつまずくことはありませんでしたがね。
(取りあえず、県庁に勤めている友人には、愚痴っておきました。)
手続き1か月くらいで、免許が届きました。
相変わらず、紙の免許です。
そろそろ時代はプラカードだと思うのですがね…。
乙化学・ボイラー技士なども持っているので、よかったら見てみて下さい。
他にもたくさん合格体験記を書いているので、良かったら覗いて下さい!